2021年02月12日 『遠距離介護で自滅しない選択』
当相談センターには、老人ホームに関することだけでなく、介護生活に関する相談も入ってきます。老人ホームへの入居も一つの選択肢ですが、在宅介護のサービスを利用する方法はないかと、ご家族様の悩みに対して多角的に対応できるように努めています。日々、勉強不足を痛感させられることも多いです。
今回は、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんの『遠距離介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版社)をご紹介させていただきます。これは、介護について心配な方への入門書となるような本です。タイトルに遠距離介護とはありますが、「親の介護」と「子の生活」を両立させるという主旨なので、比較的守備範囲は広いと思います。8人のご家庭を事例として取り上げ、ご家庭ごとのケースにこたえていくという内容の進め方なので、とても読みやすく、気になる話題や自分に近い事例の所だけを読まれても十分に読み取れます。介護保険制度について、介護費用の話、介護生活への心構えからコツまでと、各ご家庭の事例を通じて、知識・情報がちりばめられています。ここから社会資源をうまく活用するためのアイデアを拾い出してください。太田さんのおっしゃるように「100組の親子がいれば、100通りの介護の形」があります。正解はないのですが、将来の介護生活に不安のある方から、現在の介護で苦労されている方まで、何らかのヒントは得られるのではないでしょうか。