2017年05月31日 認知症ケア勉強会(府中みどり園)
こんにちは。
昨日、府中みどり園様の認知症ケア勉強会に参加してきました。
今回のテーマは、「その方の世界を知ろう」。
日頃の生活援助や介護の中で、利用者様や入居者様の世界(思い)をふと感じる
瞬間ってありませんか?利用者様や入居者様の言葉・表情・しぐさ・行動などに
よって、その方の思いを感じたり、これまで生きてきた歴史や生活・風景・環境・
心情などに接近できたと思えたりすることは、日頃からよく経験されていること
と思います。
今回の勉強会では、どのような実践によってその方の思いを感じることができ、そ
して、それを他のスタッフと共有することができるかについて、色々な取り組み事
例を見たり、実践したりしながら学びました。
取り組みについては、自由画、言葉かるた、ライフヒストリーの聴き取り、言葉集
が紹介されました。各取り組みの詳細はここでは省略します。読んでいただいてい
る皆様とお会いしたときに、語り合いましょう。笑。
いずれの取り組みも、記録として形に残すという点がポイントです。その方の世界や
思いを感じるだけ、聞くだけでは、その場でその方の思いは流れていき、忘れてしま
います。「良いことを言っていたなぁ」、「あぁ、そう感じるんだぁ」で終わってし
まうのです。日頃からその方の思いに心を寄せていくことはもちろんですが、それを
形として残していく。すぐにその方の思いはわからないかもしれません。しかし、そ
の形が積み重なることで、ふとしたときにその方の世界が見えてくるかもしれません。
そして、この取り組みは、相手の世界を知ることだけが目的ではないことも学びまし
た。相手の世界を知り、自分のケアに活かすこと。相手の一言から、自分の気持ち・
自分の想像したものを見つめ、自分の心と向き合うこと。自分自身を振り返り、自分
の内面を見つめることが大切なのです。
利用者様や入居者様一人ひとりの思いを、目に見える形で残しつつ、自分のケアや心
と向き合う。その方の世界を知りケアに活かすとは、自分の世界を見つめなおす作業
でもあるのですね。とても勉強になりました。
府中みどり園様、ありがとうございました。
※ 府中みどり園様の認知症ケア勉強会は、月に1回のペースで開かれています。
その他にも、介護技術勉強会、コミュニティカフェ、認知症カフェなど地域に開か
れた取り組みも積極的に行われています。詳細は、府中みどり園様までお問い合わ
せください。